バウビオロギーとは?住まいに影響するバウビオロギーの考え方
戦後、日本の住宅が画一的に大量供給される中で、シックハウス症候群や環境との調和などさまざまな課題が出てきました。
現在は環境や健康に配慮した住宅に注目が集まっています。
そんな中で、既に20年も前から、健康や環境に配慮した建築をめざす「バウビオロギー」の思想が日本に流入しているのをご存知でしょうか?
今回はバウビオロギーについて詳しく解説します。
バウビオロギーとは
「バウビオロギー」とは、「建築(バウ)」と「生命(ビオ)」と「精神(ロゴス)」からなるドイツの造語であり、日本語では「建築生物学・生態学」と訳されます。
建造物を建築の学問のみで捉えずに、生理学・心理学・生態学・造園学など人と環境にまつわるさまざまな観点から考えるというものです。
バウビオロギストとは
バウビオロギー建築の専門家であるバウビオロギストは、建物を計画する上では翻訳家的な役割を果たします。
専門家同士の間に立ち、専門的助言知識をわかりやすく伝えるような人です。
一つの事柄の解決に対して、全体的なデザインや使用する建材などによって、エネルギー消費や人体への影響、自然環境との関連、他の生き物への影響など、広い視点から助言を行なっています。
バウビオロギーの原則
バウビオロギーには、「敷地を選ぶ際も土地がもっている力を考慮する」「建築材料は放射線を出さないものを選ぶ」など25の原則があります。
ただ、これらをすべて盛り込む必要はありません。
こうした原則の中から、施主の方にあわせた可能な範囲で最大限の理想的な建造物をつくるというのがバウビオロギーの考え方です。
バウビオロギーの考え方による住まいづくりのポイント
健康な住まいづくりには、さまざまな要素のバランスが大切です。
バリアフリー、防犯性、防火性なども大切であることは言うまでもありませんが、健康な住まいのための設計ポイントは、例えば「地域の自然風土」「健康を阻害しない建材の選択と資源を傷めない建材の選択」「室内の温度と湿度」「断熱と蓄熱」など、これらの調和がとれていることが重要です。
まとめ
今回はバウビオロギーについて解説しました。
健康な住まいづくりにバウビオロギーの考え方を取り入れてみてもいいかもしれませんね。
ゆいまーるClubでは、自然素材にこだわり、住まう人が元気に毎日を心地よく過ごせる住まいをつくることを大切にしています。