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家の中で起こる熱中症を防ぐ!家族全員が安心して過ごせる家づくり

室内熱中症 家

近年、猛暑が続く中で、家の中でも熱中症が発生するケースが増えています。

特に、高齢者や小さな子供がいる家庭では、室内での熱中症対策が非常に重要です。

本記事では、家の中で起こる熱中症の危険性と、その防止策について詳しく解説します。

家族全員が安心して快適に過ごせる家づくりを目指し、ぜひ参考にしていただければと思います。

家の中で起こる室内熱中症とは?

室内熱中症とは、家の中で高温多湿な環境により体温調節がうまくいかず、熱中症の症状が現れる状態を指します。

特にエアコンを使わずに過ごす高齢者や幼児がいる家庭では、注意が必要です。

気温が高く、湿度が高い状況下で長時間過ごすと、体内の水分と塩分のバランスが崩れ、頭痛、めまい、吐き気、筋肉の痙攣などの症状が発生します。

最悪の場合、意識障害や熱射病に至ることもあります。

適切な換気、エアコンの使用、水分補給を徹底し、室内温度を管理することが室内熱中症の予防に重要です。

室内熱中症の発生状況

熱中症による救急搬送状況

参考:総務省「令和5年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況

熱中症による救急搬送状況を調査したデータによると、住居内での発生が全体の39.9%を占めており、最も多いことがわかっています。

家の中で室内熱中症になりやすい場所

室内熱中症は家の中でも特定の場所で特に発生しやすく、その場所ごとに適切な対策が求められます。

キッチン

キッチンは、調理中に発生する熱や蒸気によって、室温が上昇しやすい場所です。

特にガスコンロやオーブンを使用する際には、室温が急激に上がり、湿度も高くなります。

対策としては、調理中に換気扇を常に回し、窓を開けて外気を取り入れることが効果的です。

また、調理中もこまめに水分補給を心がけることが重要です。

浴室

浴室は、入浴中やシャワーを浴びる際に大量の蒸気が発生し、高温多湿の環境が作られます。

特に長時間の入浴や熱いお湯を使用することで、体温が上昇しやすくなります。

浴室での熱中症を防ぐためには、入浴前後にしっかりと水分補給を行うことが重要です。

また、浴室の換気扇を使用し、入浴中も適宜換気を行うことで、湿度を下げることができます。

寝室

寝室は、就寝中にエアコンを使用しない場合や、窓を閉め切っている場合に室温が上がりやすくなります。

特に夏場は、寝ている間に体温が上がりやすく、汗をかくことで脱水状態になりやすいため、熱中症のリスクが高まります。

寝室での熱中症対策としては、寝る前にエアコンを適切な温度に設定し、タイマー機能を活用することが効果的です。

また、通気性の良い寝具を使用し、寝室内の湿度を管理することも重要です。

寝る前に十分な水分補給を行うことも忘れないようにしましょう。

仕事部屋

仕事部屋は、長時間座って作業を行うことが多いため、エアコンの使用を怠ると室温が上がりやすくなります。

特にパソコンや電子機器が多く設置されている場合、これらの機器から発生する熱によって室温が上昇しやすくなります。

仕事部屋での熱中症対策としては、エアコンを適切な温度に設定して使用し、定期的に換気を行うことが重要です。

また、作業中もこまめに水分補給を行い、長時間同じ姿勢でいることを避けるために、定期的に休憩を取ることも効果的です。

ベランダ

ベランダは、直射日光が当たりやすく、外気温が高い時には室内以上に熱がこもりやすい場所です。

特に夏場の日中は、ベランダで過ごすことで体温が急上昇し、熱中症のリスクが非常に高くなります。

ベランダでの熱中症対策としては、日除けを設置することや、長時間ベランダにいないようにすることが重要です。

また、ベランダで過ごす際には帽子をかぶり、こまめに水分補給を行うことが必要です。

ベランダに出て作業を行う場合は、なるべく朝夕の涼しい時間帯を選んで行うことをおすすめします。

室内熱中症にならないために家の中でできる対策

室内熱中症にならないために家の中でできる対策を紹介します。

室温を一定に保つ

室温を一定に保つことは、室内熱中症を予防するための基本です。

エアコンを活用し、室内の温度を適切に管理することが重要です。

特に、外気温が高い夏場には、冷房を適切に使用しましょう。

また、扇風機やサーキュレーターを併用することで、室内の空気を循環させ、冷却効果を高めることができます。

適切な水分・塩分補給

室内熱中症を防ぐためには、適切な水分と塩分の補給が欠かせません。

高温多湿な環境では、汗をかきやすくなるため、水分だけでなく塩分も失われやすくなります。

こまめに水分を摂取し、特に汗をかいた後は塩分も補給するようにしましょう。

スポーツドリンクや経口補水液は、塩分と電解質をバランスよく補給できるため、特に効果的です。

生活リズムを整える

規則正しい生活リズムを維持することも、室内熱中症を予防する上で重要です。

十分な睡眠をとることで、体の免疫力や体温調節機能が向上します。

毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝るように心掛け、体内時計を整えましょう。

また、食事もバランスよく摂取し、栄養バランスを保つことが大切です。

暑さに体を慣れさせる

暑さに体を慣れさせることも、室内熱中症の予防に効果的です。

適度な運動や入浴を通じて、体温調節機能を高めることができます。

ただし、運動や入浴後はしっかりと水分補給を行い、体内の水分バランスを保つことが重要です。

家族の体調を気にかける

家族と暮らしている場合は、自分はもちろん家族の体調も気にかけましょう。

特に高齢者や乳幼児は、体温調節機能が未発達または低下しているため、室内熱中症のリスクが高くなります。

高齢者は暑さを感じにくくなっている場合が多いため、定期的に声をかけてエアコンの使用を促しましょう。

また、乳幼児は自分で体調を訴えることが難しいため、こまめに様子を観察し、適切な温度管理を行うことが重要です。

家族全員が互いに注意を払い合うことで、室内熱中症の予防に努めましょう。

熱中症にならないための快適な住まいづくり

熱中症は、家の中でも油断できない深刻な健康リスクです。

しかし、適切な対策をすることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。

これからの暑い季節も快適に過ごすために、今一度、家の中での熱中症対策を見直してみてください。

家族の健康と安全を守るための工夫を重ね、安心して暮らせる家づくりを目指しましょう。

ゆいまーるClubでは、自然素材にこだわり、住まう人が元気に毎日を心地よく過ごせる住まいをつくることを大切にしています。

お気軽にご相談やお問い合わせください。

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