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健康と環境に優しい自然素材の断熱材とは?種類・注意点も

自然素材 断熱材

自然素材の断熱材は、健康と環境に優しい住まいを実現するために有効です。

自然素材の断熱材は、有害物質を含まず、再生可能な資源から作られているため、持続可能な選択肢として注目されています。

本記事では、健康と環境に優しい自然素材の断熱材について、種類や特性、具体的なメリットを詳しく紹介します。

断熱材も自然素材のものを

断熱材は、大きく化学生成材と自然素材に分けられます。

化学生成材

化学生成材は、合成樹脂や化学物質を基に作られており、一般的には優れた断熱性能を持つ一方、製造過程で環境に負荷をかけることが多いです。

また、化学物質の揮発が室内空気質に影響を及ぼす場合もあります。

自然素材の断熱材

自然素材の断熱材は、健康と環境に優しい選択肢として注目されています。

自然素材の断熱材には、羊毛、コルク、セルロースファイバー、木材などがあります。

これらの素材は再生可能であり、製造過程でも環境への負荷が少ないため、持続可能な建築材料として支持されています。

自然素材の断熱材を使用することで、室内の空気質を改善し、化学物質による健康リスクを軽減することができます。

また、断熱性能も優れており、エネルギー効率の高い住まいを実現することが可能です。

自然素材の断熱材の種類

自然素材の断熱材にはさまざまな種類がありますが、ここでは特にセルロースファイバー、ウールブレス、炭化コルク、ウッドファイバーについて詳しく説明します。

セルロースファイバー

セルロースファイバーは、主にリサイクルされた新聞紙や段ボールから作られた断熱材です。

高い断熱性と防音性を持ち、火に対する耐性もあります。

また、湿気を吸収しやすく、室内の湿度を調整する効果もあるため、快適な室内環境を保つことができます。

ウールブレス

ウールブレスは、羊毛を原料とした断熱材です。

天然の繊維構造により優れた断熱性と防音性を持ち、湿気の吸収・放出を調整する効果もあります。

さらに、羊毛は自然に防火性を持つため、安全性も高いです。

ウールブレスは再生可能な資源であり、環境に優しい素材です。

炭化コルク

炭化コルクは、コルク樫の樹皮を炭化させて作られる断熱材です。

高い断熱性と防音性を持ち、耐久性も優れています。

また、コルクは自然に防虫性を持ち、湿気にも強い特性があります。

持続可能な資源から作られているため、環境に配慮した素材です。

ウッドファイバー

ウッドファイバーは、木材を細かく加工して作られる断熱材です。

高い断熱性と防音性を持ち、湿気を吸収・放出することで室内の湿度を調整します。

ウッドファイバーは自然由来の素材であり、再生可能な資源から作られています。

化学生成材の断熱材の種類

化学生成材の断熱材にもさまざまな種類があります。

それぞれの特徴を紹介します。

グラスウール

ガラスを繊維状に加工した断熱材で、高い断熱性と防音性を持ち、火に対する耐性もあります。

コストパフォーマンスが良く、住宅や商業施設で広く使用されています。

ただし、施工時に細かいガラス繊維が皮膚や呼吸器に影響を与えることがあるため、適切な防護対策が必要です。

ロックウール

玄武岩や鉄鉱石を溶融して繊維状に加工した断熱材で、優れた断熱性と防音性を持ちます。

また、耐火性にも優れており、高温環境でも使用できるため、工業用建築にも適しています。

ポリスチレンフォーム

発泡スチロールとも呼ばれるこの断熱材は、軽量で高い断熱性能を持ち、施工が簡単です。

低吸水性であり、湿気に強いため、地下室や基礎部分での使用にも適しています。

ただし、燃えやすく、燃焼時に有毒ガスを発生するため、使用には注意が必要です。

フェノールフォーム

フェノール樹脂を発泡させて作られる断熱材で、非常に高い断熱性能を持ちます。

耐火性も優れており、火災時の安全性が高いです。

また、低吸水性であり、湿気に強いため、屋内外の広範な用途に使用されています。

硬質ウレタンフォーム

ウレタン樹脂を発泡させて作られる断熱材で、非常に高い断熱性能と耐久性を持ちます。

軽量で施工が簡単であり、屋根や壁の断熱に広く使用されています。

ただし、燃えやすく、有毒ガスを発生するため、使用には防火対策が必要です。

ポリエステル

ポリエステル繊維を使用した断熱材で、リサイクル可能な素材が多く用いられています。

耐久性と断熱性に優れ、吸音性能も高いため、居住空間での使用に適しています。

施工時にホコリが出にくく、取り扱いが簡単な点も魅力です。

自然素材の断熱材を選ぶ際の注意点

自然素材の断熱材を選ぶ際には、いくつかの注意点があります。

内部結露に注意

自然素材は湿気を吸収しやすい特性を持っているため、適切な施工や通気計画を行わないと、内部結露が発生する可能性があります。

内部結露はカビや建物の劣化の原因となるため、断熱材の選定や施工時に十分な配慮が求められます。

価格が高い

自然素材の断熱材は、化学生成材に比べて価格が高いことが多いです。

初期投資が大きくなるため、予算をしっかりと計画し、長期的なメリットを見据えて選択することが重要です。

認証が下りない自治体もある

認証が下りない自治体もあるため、事前に確認が必要です。

地域によっては、自然素材の断熱材が建築基準を満たさない場合があり、使用が制限されることがあります。

建築計画の初期段階で自治体の規制を確認し、適切な素材を選ぶことが大切です。

自然素材の断熱材を取り扱いに詳しい業者に依頼する

自然素材は特殊な特性を持つため、専門的な知識と経験が必要です。

信頼できる業者を選び、施工の質を確保することで、自然素材の断熱材の効果を最大限に引き出すことができます。

まとめ

自然素材の断熱材を選ぶことで、健康的で快適な住環境を手に入れると同時に、環境保護にも貢献できます。

再生可能な資源を使用し、化学物質の影響を最小限に抑えることで、持続可能な未来を築く一歩となります。

家づくりやリフォームの際には、ぜひ自然素材の断熱材を検討してみてください。自然素材の力で、心地よい住まいを実現しましょう。

ゆいまーるClubでは、自然素材にこだわり、住まう人が元気に毎日を心地よく過ごせる住まいをつくることを大切にしています。

お気軽にご相談やお問い合わせください。

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