螺旋階段のメリット•デメリットから設置費用まで基礎知識を徹底解説!
家を建てる時には、開放的でより広いスペースにしたい、モダンなデザインを取り入れたい、など様々な内装の理想やこだわりがあると思います。
そこで、近年人気でもある、おしゃれな生活を取り入れつつ開放感も演出できるという螺旋階段についてのメリット、デメリットを詳しくご紹介していきます。
これから螺旋階段を設置しようか迷っている方や検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
螺旋階段のメリット
おしゃれなデザイン
螺旋階段はシンプルな階段ではありますが、華やかな見栄えによりインテリア性が高まります。
また、デザイン性がとても高く、その存在自体で空間をおしゃれに変えることができます。
そして、螺旋階段を設置することで、日常の空間にアートを取り入れることもできます。
アートは無意識のうちに人の心を豊かにし、癒やし効果を与えてくれるといわれています。
そのため、普段の生活がよりいっそう豊かに感じるためにも螺旋階段は欠かせないパーツとなるでしょう。
コンパクトで空間を広く見せる効果がある
少しでも広さを演出したいときは、空間の使い方が非常に重要なポイントになってきます。
一般的な2階建て住宅の階段であると階段横は壁で覆われているため空間が閉ざされてしまいます。
ですが、螺旋階段では普通の階段よりもコンパクトとなり蹴込板や手すり壁、階段の踊り場などが必要なくなるのでその分、圧迫感も感じない空間になります。
広さや開放感を演出したい場合や床面積が少ない場合は、螺旋階段が適しているといえるでしょう。
設計自由度が高い
螺旋階段を一般的な階段と比較すると、どのような場所にでも自由に設置しやすいのがポイントとしてあげられます。
場所によっては住宅の印象をかなり変えることが出来るため、インテリア性やデザイン性にこだわりやすいといえるでしょう。
そして、設置する場所によっては、カフェのような空間や、直線が多い部屋に設置することで柔らかな曲線ができるなど、よりインテリア性が高まります。
また、螺旋階段の設置は組み立てるだけでできるので手軽に行いやすいでしょう。
螺旋階段のデメリット
踏み外してしまう不安
螺旋階段は、階段の幅が支柱の中心に近いほど、狭くなります。
そのため、一般的な階段と比べると踏面が狭くなるので踏み外してしまう可能性が高くなります。
螺旋階段は省スペースで設置できる反面、安全性にも注意が必要となりますが、それらの心配をなくすためにも、階段の幅を広めたり、滑り止めを貼るなどの対策をし、安全性を高めていきましょう。
階段下にはあまりスペースがない
螺旋階段は階段の下に大きなスペースが確保しにくいため、階段下を有効活用したい場合はあまりおすすめではありません。
一般的な階段は、階段の下部分をキッチンの収納スペースにしたり、トイレなどに用いるため空いたスペースを活用し設計されています。
螺旋階段の下にはスペースが少ないため、大きな収納スペースには向いていませんが、階段の一段を引き出しにするなどコンパクトに小物を収納することは可能になるため、工夫次第で活用していくとおしゃれで便利な空間も造りあげることができます。
大型家具の搬入が出来ないこともある
一般的な階段よりも省スペースで設置できるため、ベッドや冷蔵庫などの大型家具を上の階に搬入できない可能性がでてきてしまいます。
家具などは螺旋階段を通しての移動が難しくなります。
また、2階の窓からの出し入れで搬入する場合は、クレーンを使用して運ぶ方法もありますが、手間と多少のコストがかかります。
そのため、引っ越した後も上下階の大型荷物は移動させないことが条件となるでしょう。
螺旋階段を検討している場合は、このようなことも念頭に置いておきましょう。
螺旋階段がおすすめな家
螺旋階段は、日当たりの悪い家に特におすすめです。
吹き抜けにすることで、階段周りの壁面を最大限に開放し、自然光を取り込みやすくすることができます。
さらに、デザイン性が高く、インテリアのアクセントとしても魅力的です。
螺旋階段を導入することで、限られたスペースを有効活用し、家全体の明るさを改善することが可能です。
螺旋階段にして後悔したこと
螺旋階段はスタイリッシュでスペースを節約できる一方で、小さいお子さんや高齢者がいる家には安全面での懸念があります。
急な角度と狭い踏み板のため、誤ってバランスを崩しやすく、転倒や滑落のリスクが高まります。
転倒リスクを防ぐためには、落下防止ネットやベビーフェンスを設置し、階段の素材を滑りにくいものにするなどの対策が必要です。
しかし、これらの工夫を施すこと自体が追加のコストや手間を伴います。
また、空間を階段の壁面で仕切ることができないため、開放的な空間になることはメリットである一方、冷暖房の効率が悪くなるというデメリットとも捉えられます。
これらの理由から、小さいお子さんや高齢者がいる家庭、または光熱費を重視する家庭においては、螺旋階段の導入には慎重な検討が必要です。
安全対策や冷暖房効率の改善策をしっかりと計画し、必要なコストや手間を考慮した上で判断することが重要です。
螺旋階段の美しさやスペース効率の良さは魅力的ですが、住む人の安全と快適さを最優先に考えることが大切です。
高齢者や小さいお子さんがいるご家庭必見!螺旋階段の安全対策
高齢者や小さいお子さんがいるご家庭にとって、螺旋階段の安全対策は非常に重要です。
これらの安全対策を実施することで、螺旋階段を利用する際のリスクを大幅に軽減できます。
高齢者や小さなお子さんがいるご家庭では、特に注意を払ってこれらの対策を取り入れることをおすすめします。
ベビーゲート・ベビーフェンス
小さなお子さんがいるご家庭では、階段の上部と下部にベビーゲートやベビーフェンスを設置するのがおすすめです。
小さなお子さんが誤って階段に近づいたり、登り降りすることを防ぐことができます。
ベビーゲートは、開閉が簡単で、しっかりと固定できるタイプを選ぶと良いでしょう。
落下防止ネット
螺旋階段は構造上、踏み外しやすい部分が多いため、落下防止ネットを取り付けることで、万が一の事故を防ぐことができます。
落下防止ネットは、しっかりと固定できる丈夫な素材を選び、安全性を高めるために定期的に点検を行うことが重要です。
手すり
手すりの格子の数を増やすことで、隙間が埋まり、小さなお子さんが手すりの間から体を落とすリスクを減らすことができます。
高齢者の方にとっても、しっかりと握れる手すりは階段の昇降をサポートし、転倒防止に役立ちます。
手すりの高さや太さも、使用者に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。
螺旋階段の設置費用目安は?
螺旋階段の材質には、スチール製や木製、スチール製と木製や他の材質などを合わせたものと種類があり、一番安いのはスチール製のキットで、サイズ直径120cmの螺旋階段のキットはおよそ40万円からとなっています。
そのほかにも、木製や他の材質を組合わせることによって、価格は高くなっていき、よりおしゃれなデザインに仕上げることが可能となります。
螺旋階段を一からオーダーメイドで作り上げるより、キットを使用することで施工費用は安くなるため、どのくらいの費用がかかるのかを見積もりで出しておくと良いでしょう。
まとめ
螺旋階段は一般的な階段とは違い、シンプルな階段でありながらゴージャスな見栄えとなる階段です。
螺旋階段があるだけで部屋のアクセントとなり、その美しいデザイン性とインテリア性も増すため、ほかの階段と違い自由に設計できる点が魅力でもあります。
ですが、階段の上り下りが不安な部分や、大型家具の搬入が困難になる場合や、階段下のスペースが活用できないなどといったデメリットもあります。
螺旋階段においてのデメリットも、工夫をすれば減らすことも可能なため、おしゃれな住宅を目指し、螺旋階段を取り入れることを検討されてみてはいかがでしょうか。
螺旋階段に興味を持っていただいた方は、お気軽にお問い合わせください。