サンルームの費用はどれくらいかかる?増築する際の注意点
サンルームを自宅に増築するとどのくらいの費用がかかるのか、気になる方は多いと思います。
サンルームには様々なタイプがあるので、種類によっては大きく費用は変わってきます。
今回は、サンルームを増築するならどれくらいの費用がかかるのか、活用方法や注意点をご説明いたします。
サンルーム、ガーデンルームの魅力と活用方法
サンルームとは、太陽の光を多く取り入れるために、ガラス張りで作る部屋のことです。
ガーデンルームはサンルームとの明確な区別はありませんが、扉として開放できるようになっていたり、庭に続いてる場合を指すことが多いです。
屋根や壁の全てをガラスを使っていたり、壁面だけガラスにしていたりと、デザインは様々です。
屋内で日光浴が楽しめ、日差しがあれば冬でも暖かい空間になり、更には、ガラス張りの空間のため、サンルームならではの解放感を得られます。
洗濯スペースとして
天候が悪かったり、花粉などが舞う日の洗濯物を干す場所が欲しい方には、ベランダをサンルームにリフォームすると良いでしょう。
サンルームなら雨や雪などはもちろん、花粉や黄砂、PM2.5も気にする必要がなくなります。
換気扇や扇風機による換気であったり、開閉式の窓やガラス戸のような通気性のよいサンルームにすることで、乾きが悪くなるのを防ぎましょう。
サンルームは元々あるベランダの場所を活用することができるのでリフォームが最もしやすい場所と言われており、100万円以内で行える場合が多いです。
憩いのカフェスペースとして
床をタイル風に変えてみたり、テーブルを置けばカフェスペースにもすることができます。
日光を浴びながらゆっくりお茶を飲んだり、読書したり、リラックスできる空間としてサンルームを利用するのはいかがでしょうか。
エアコン効率も上がる
サンルームが二重窓の効果を発揮してくれるため、気密性を保持し、断熱効果が得られるのでサンルーム付近の部屋はエアコン効率が上昇し、光熱費を抑えられます。
サンルームにかかる費用は?
サンルームを増築する際に費用はどのくらいかかるのでしょうか?
タイプ別に費用を紹介します。
ノーマルタイプ
ノーマルタイプは庭など、土地に取り付けるサンルームです。
既製品をそのまま取り付けるため、とにかく費用を抑えたい場合に選ばれます。
ノーマルタイプの費用目安は、必要最低限の面積で良い場合、60万~95万円程度、できるだけスペースが欲しい場合は70万~110万円、居室として使うことも考えている場合は100万から135万円ほどになります。
テラス囲みタイプ
開放感やレジャー感のあるサンルームになるので、サンルームに適したウッドデッキであったり、土間を作ってからサンルームを取り付けるので、製作費と作業の手間分費用が多くかかってしまいます。
テラス囲みタイプの費用目安は、できるだけスペースが欲しい場合で115万~155万円、居室として使うことも考えている場合は130万から185万円ほどになります。
バルコニータイプ
既存のバルコニーに取り付けるタイプのサンルームのため、ノーマルタイプやテラス囲みタイプに比べると、土台を構築しなくてよいので、費用を抑えられます。
バルコニータイプの費用目安は、必要最低限の面積で良い場合、50万~80万円程度、できるだけスペースが欲しい場合は55万~90万円ほどになります。
バルコニー納まりタイプ
バルコニー納まりタイプのサンルームは、造り付けバルコニーがない建物の2階に設置するタイプです。
このタイプでは、新たにサンルームのためのスペースを作り出し、屋外の景観を楽しむことが可能です。
2階の高さからの眺望を活かした設計が特徴で、明るく開放的な空間を作り出します。
ただし、新たな構造物を加えるため、建築上の制約や安全性を考慮する必要があります。
費用は、構造やデザインによって異なりますが、約50万~80万円程度が一般的な目安です。
特に耐久性や安全性を重視した設計が必要となるため、専門の施工業者と十分な打ち合わせを行うことが重要です。
土間納まりタイプ
土間納まりタイプのサンルームは、1階のコンクリートやタイル部分に取り付けられるタイプです。
このタイプは、庭やテラスなどの地面に直接設置され、屋外との一体感を楽しむことができます。
耐候性や耐久性に優れた材料を用いることで、自然の中でのリラックス空間や、ガーデニングスペースとしての利用が可能です。
床面の防水処理や耐荷重設計に注意が必要で、費用は設置場所の状況やサイズによって異なりますが、一般的には約50万~90万円程度が目安となります。
屋外空間を最大限に活用したい方に最適なタイプで、自然との調和を図りながら快適な空間を実現します。
DIYでサンルーム増築はできる?
DIYで作る場合は、木材やアルミが一般的な材料となります。
プロと同じレベルで作ることができれば、業者に依頼せずともよく、人件費などの費用がかからないため、金額を抑えられます。
ですが、軽いDIYや、ビニールハウスを庭に作るのとは違い、家のリフォームになります。
設計から設置まで全て自分で行うことになるので、サンルームは慣れた人でないと取り付けが難しく、組み立ての他にガラスの工事であったり、基礎工事、コーキング工事などの様々な技術も必要となってきますので業者に依頼した方が良いでしょう。
サンルームをリフォームする際の注意点
サンルームをリフォームする際に注意すべき点がいくつかあるので紹介していきます。
固定資産税について
「天井があり3方向以上が壁やガラスで囲まれていて床から一番高い天井まで1.5m以上の部分」は固定資産税の課税対象になると定められています。
また、庭の空いている場所などに後付けでリフォームを行うと、建物の床面積を増床したことになってしまうため、増築扱いになり、固定資産税が増加してしてしまいます。
固定資産税は6畳で、1万5千円ほどかかると言われています。
家の保証がなくなる可能性がある
サンルームを設置する場合、外壁に穴を空けることもあります。
外壁の種類次第では断熱性能に影響が出てしまうこともあるので、家の保証が無くなってしまう可能性があります。
そのため、リフォームを検討するなら、事前に確認してから行いましょう。
室温度対策が必要
サンルームは多くの窓面積を持つため、季節によっては室内温度が大きく変動する可能性があります。
特に夏は高温になりがちで、冬は寒さが厳しくなることがあります。
これを防ぐためには、遮熱・断熱効果の高いガラスやカーテンの使用、適切な換気システムの設置が重要です。
また、エアコンや暖房機器の設置も検討すると良いでしょう。
室温対策を行うことで、年間を通して快適にサンルームを利用できます。
使用用途を決めてから広さやサイズを決める
サンルームのリフォームを計画する際は、まずその使用用途を明確にすることが大切です。
リラクゼーションスペース、ダイニング、趣味の部屋、洗濯物干し場など、用途によって必要な広さやレイアウトが異なります。
例えば、家族が集まるスペースとして使う場合は、より広い空間が必要になるかもしれません。
また、サンルームの位置や家全体とのバランスも考慮し、家の外観やデザインに調和するサイズ選びが重要です。
利用目的に合わせた広さやレイアウトを決めることで、より機能的で快適なサンルームにすることが可能です。
まとめ
サンルームはタイプや種類によって費用が大きく変わっていきます。
なるべく費用を抑えたいという方はノーマルタイプの小さめのサンルーム、サンルーム生活を満喫したい方はテラス囲みタイプで大きめのサンルーム、などがおすすめになります。