猿も木から落ちまくる!!~住宅のプロが自宅づくりでやってしまったミスをお話します~ 第3回
こんにちは。ライフスタイルプロデューサーの田邉です。
GW明けからドタバタしておりずいぶん間が空いてしましました。
猿も木から落ちまくる!!
~住宅のプロが自宅づくりでやってしまったミスをお話します。~
第3回でございます。
前回は家づくりで土地に気を取られて、建物の計画がおざなりになってしまった失敗の話をしました。
しかし最終的には工務店さんも決まり、具体的に家づくりに入っていきます。
この工務店さんは当時流行り始めた、シンプルモダンなかっこいい系のデザインで売っている工務店、ではなくてどちらかというと構造面に重きを置いていてデザイン面は積極的に提案してくるとかではありませんでした。
Panasonic系のフランチャイズ工務店で、当時はまだ小さな工務店だったのでアットホームな雰囲気で、営業さんも女性しかいなかったのも良かったかもしれません。
私がゆいまーるClubに移ってくるときに、全くネガティブなイメージを持たなかったのは、この工務店と付き合うことがあったからかもしれません。
よく考えたら初めに勤めたハウスメーカーも、一番多い時で社員が50~60人くらいでしたから、ひょとするとあまり大きな会社に魅力を感じないのかもしれません(でもこの時期に勤めてた会社は全国で3000人くらいいる社長が外国人の大きな会社でしたが・・・)。
話を戻しましょう。
家づくりで最初に行うのが、プランニング・間取りの検討ですね。
その敷地にあった最高のプランを設計士の先生に考えてもらう、のが一般的です。
ここで思い出してください。私の土地はBです。
この敷地で考えられるプランなどたかが知れています。
この時も当時の自己ベストの1時間くらいで、プランを描き切ってしまいました。
この瞬間から私が3級建築士を自称するようになります!
初回の打ち合わせにプランを持参し、「これでお願いします。構造計算が成り立つかどうか確認をお願いします!」で終了でした。
ですので私は設計の先生と一度も打合せを行うことなく、間取りを完成させました。
というと聞こえがいいですが、実際は自分のプランの懸念点を挙げて不都合はないかどうかの検証はしていただきました。
結果としてすべてOKだったので、ほんとに打合せは0です。
これが良かったかどうかはよくわからないですが、みなさんもご自分でプランを考える作業はしてみて欲しいです。
家づくりの醍醐味の一部ですし、自分が大借金をこしらえて作るものです。
ぜひ関わって欲しいです。
図面の書き方とか専門的なことは分らない、という方がほとんどだと思います。
私とご縁がありましたら、すべてお教えします。
たくさん書けば必ず上達しますし、納得いく間取りが書けるようになります。
これは土地から探す方には大いに役に立ちます。
自分なりにその土地の善し悪しが判断できるようになるからです。
目利きができるようになれば、その分買う買わないの判断が早くできるようになります。
良い土地は早い者勝ちなので、そこの瞬発力は結構重要です。
ここでは失敗はなかったかというと、実はありました
みなさん間取りというと、上から見た平面図しか見ないと思います。
その時点でいわゆる3次元(縦の方向)の意識は皆無だと思います。
私も完ぺきだったはずのプランが、いざ建築してみると「ここ収納にできたやん」とか「階段下のトイレの位置が後ろ過ぎた」とかいくつかありました。
これは仮に3Dパースをかいでもらったり、PCなどでクルクル回してもらっても見落とします。
設計の先生に「デッドスペースはないですか?」とか「ここは頭打ちませんか」などと高さに関する質問をしたほうが絶対良いです。
たとえば収納が少ないと言って、間取りを大きくするとコストアップに直結します。
最近はコロナの影響で建築単価も上がってきています。
仮に畳2畳分(1坪)の収納スペースを増やすと、60万とか70万とか余分にかかるわけです。
これが図面に隠れている空間を見つけだし、有効に活用しつつ物を減らす(増やさない)暮らし方を考えることで、その費用を他に回すことができます。
もし60万も浮かせられたなら、迷うことなくペレットストーブを付けてください!!
ということで今回は、設計時点での失敗をお話しました。
次回はコーディネートでのお話をしようと思います。
よろしければ次回もお付き合いください。