脱炭素住宅とは?住宅の脱炭素化が推進される理由
住宅業界では住宅の脱炭素化が進んでいます。
世界中で地球温暖化に起因する大災害に見舞われ、危機的な状況です。
これを止めるには、住宅の脱炭素化が欠かせません。
家を建て、暮らし、壊して、処分するというサイクルには、多くの炭素を排出します。
そこで今回は脱炭素住宅について学んでいきましょう。
脱炭素住宅とは
脱炭素住宅とは、省エネ性能の向上や再生可能エネルギーの活用でCO2排出量を削減する住まいのことを指します。
2020年10月の臨時国会において菅首相が宣言した「2050年カーボンニュートラル社会の実現」が発端となり、国内のエネルギー消費の3割を占める住宅業界でも大きな動きが生まれています。
この宣言はパリ協定をはじめとする世界情勢によるところが大きく、実現に向けた取り組みの強化が予想されます。
住宅の脱炭素化が必要な理由とは
昨今世界中で地球温暖化が危惧されています。
このままでは気温が上昇し続け、豪雨や台風がさらに激化します。
それを阻止するためには温室効果ガスを削減する必要があります。
実は、温室効果ガスの大半は二酸化炭素です、
そのため、地球温暖化を止めるために「脱炭素化」が叫ばれているのです。
ではなぜ住宅の脱炭素化が必要なのでしょうか?
家庭で排出される二酸化炭素の排出割合は、「照明や家電製品など」が約3割を占めます。
照明や家電製品などを使用する際は、化石燃料由来の電気を多く使っているのです。
しかし、照明や家電で使う化石燃料由来の電気は、再生可能エネルギー由来の電気を活用すれば削減することが可能です。
問題は「暖房」です。
暖房が使うエネルギーの消費量を減らすには、住宅の高断熱化が欠かせません。
断熱性能が低い住宅は、いくら暖めても熱が外に逃げていきます。
住宅の「脱炭素化」には高断熱化が大きな役割を果たすのです。
しかし、断熱だけでは消費エネルギーの削減が進みません。
そこで期待されているのが、高断熱かつ消費エネルギーと創エネの収支がゼロになる家、すなわちZEHです。
ZEH住宅をうまく活用すれば、化石燃料由来の電気の消費量を少なくできます。
化石燃料の使用量が減れば、二酸化炭素の排出量も削減できます。
脱炭素住宅を促進するために必要なこと
地球温暖化を止めるために住宅の脱炭素化を進めなければいけません。
残念ながら日本は他の先進国に比べ、脱炭素化住宅の普及が遅れている状況にあります。
そこで日本でも脱炭素化住宅を促進するために、国や住宅関係者は脱炭素化住宅の義務や恩恵をわかりやすく発信していくことが求められます。
高断熱の省エネ住宅は、光熱費を削減し健康被害のリスクを軽減します。
こういった脱炭素化住宅が与えてくれる恩恵や地球温暖化のリスクを発信していく必要がありそうです。
まとめ
地球温暖化を止めるために、住宅においては断熱と創エネによる脱炭素化が必要不可欠です。
しかし、日本の住宅の省エネレベルは低く、今まで以上に省エネ化施策が求められています。
脱炭素化住宅は地球に優しいだけでなく、光熱費が削減できたり、断熱性能によって温度差による健康被害のリスクを軽減できたりと住む人にとっても恩恵が大きい家です。
ゆいまーるClubでは、自然素材にこだわり、住まう人が元気に毎日を心地よく過ごせる住まいをつくることを大切にしています。