自然素材の壁材のすゝめ。2つの実験から見る本当に安全な自然素材とは
自然素材の壁材をゆいまーるはオススメしています。なぜゆいまーるが自然素材を勧めるのか、今回は2つの実験からなぜ自然素材がオススメなのかをご紹介いたします。
シックハウスに配慮したFフォースターは果たして有効なのか?
Fフォースターはシックハウスに対応しているといわれていますが、
30分間平均で1mg/㎥以下が基準です。
これを室内濃度に換算すると換算すると0.08ppmとなります。
これは室温が23℃で試験をした結果です。
しかし部屋の温度が1℃上がると1.12〜1.13倍になります。
もし部屋の温度が28℃だと0.18ppmで2倍以上の数値になります。
室温次第で健康被害が増減する点を考慮しないといけません。
ちなみに自然素材を代表する無垢の杉の柱にはFフォースターはつきません。
本当に安全なものには 認証マークがないものとゆいまーるは考えております。
子ネズミを使った生存実験
1986年、静岡大学農学部の水野教授を中心に、ハツカネズミの子供を、木、亜鉛鉄板、コンクリートの3種類の箱の中で飼育し、経過生存率を比較するという実験が行われました。
23日間の生存率は、木の箱で育った子マウスが85.1%、亜鉛鉄板が41%、コンクリートが6.9%でした。
また成長度も、木の箱で育ったネズミは他の2つの約2倍でした。
この結果だけで断定することはできませんが、少なくとも鉄やコンクリートに比べて、木は生命や生育にとって快適な環境にとって快適な環境をつくりだすということが言えるのではないでしょうか。
ドライフラワーを使った実験
珪藻土の部屋とビニールクロスのお部屋に、一輪挿しの薔薇とドライフラワーを設置する実験を行いました。
もとは綺麗なピンクの薔薇です。
一輪挿しの薔薇
一輪挿しの場合は一目瞭然です。
右側のビニールクロスの部屋の方はぐしゃっとなっています。
水はバラの匂いがしていましたが、最終的には腐った水の匂いになりました。
一方左側の珪藻土の部屋の水は無臭で花びらもしっかりしており、葉の色素も残っています。
ドライフラワー
ドライフラワーの実験結果です。
さすがにしぼんでいますが、それでも珪藻土の部屋のバラは色素がちゃんと残っています。
牛乳を入れると、ビニールクロスのほうは腐るが珪藻土のほうはチーズになります。
腐敗と発酵の違い。
成人してから加齢=酸化していくわけで、いつまでも若々しくいるために、抗酸化作用のある食べ物や、適度な運動をしたりとするわけですが、その年齢でしか出せない魅力もあると思います。
それが歳をとる=老化(酸化)ではなく、歳を重ねる=発酵になれば美しいですね。
木と土壁の家とコンクリートの環境の違いからわかったこと
自然素材の壁材だったら本当に安全?
自然素材と呼ばれる漆喰や珪藻土の壁材。自然素材素材だから安全というと一概ではそうではありません。
漆喰は運動会等でライン引きに使われる消石灰、珪藻土は藻の化石が原料で、どちらも自然素材です。
それを壁に接着させるために糊とは角又(ツノマタ)や銀杏草等の、海藻糊の自然素材の糊をまぜて作られていました。
ただし近年は安価なものや、手に入りやすいほとんどの物には、石油系の糊が使用されている場合もあります。
また、ひび割れ防止のために麻スサを混ぜていたが、近年はナイロン繊維が使われていることがあります。
ナイロン繊維の代替品として近年開発されたMPパウダーは(大豆、トウモロコシ、小麦粉)等からのデンプン糊を使用し、割れ防止にセルロース(紙の繊維)が使われている100パーセント自然素材です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自然素材が健康に良いことはわかりますが、なかなか科学的に理解する機会は少ないと思います。
今回の記事で自然素材を積極的に取り入れた住まいに住む魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。
もし興味がでた方は、ぜひゆいまーるに自然素材を使った住まいについてご相談頂けると幸いです。