300年の歴史ある壁材カルクウォールのメリットとデメリット
純白の壁材として、有名なカルクウォール。スイスで生まれたこのカルクウォールはデザイン性だけでなく、様々な高機能な面があり、人々を魅了しています。
カルクウォールとは?
カルクウォールは、スイス漆喰ともよばれる
スイス生まれの天然漆喰です。
人気が高く外装としてでなく、内装としても使用される方も多いです。
天然成分100%のカルクウォールはスイス伝統の製法で作られています。
300年の歴史があるスイスの漆喰
天然スイス漆喰カルクウォールは、スイスアルプスから採れる、非常に純度の高い良質な石灰石を原料に、300年受け継がれている伝統製法で作られています。
湿気や有害物質から住む人の健康を守る安全性、美しい白さとデザイン性によりヨーロッパを中心に世界中で長い年月愛されています。
さらに、自浄作用があるため、雨風にさらされても自分自身で付着した汚れを自浄し美しさを保ってくれるメンテナンス性の高さも兼ね備えた壁材なのです。
カルクウォールは白さが長続きする壁材
いつまでも白さを保つという点ですが、白い色自体は素材そのものの色ですので、色褪せする事はありません。
真っ白のため、スイス漆喰の壁はメンテナンスが大変かも?と思われる方も多いですが、実は簡単にメンテナンスすることが可能です。
手垢、落書き、画鋲の穴など、日常生活における様々な汚れや傷はサンドペーパーや消しゴムでこすったり、少量の漆喰を使って簡単に修復が可能です。
カルクウォールのメリット
数々あるカルクウォールのメリットを紹介します。
吸湿性がある
カルクウォールは生物のように呼吸をしてくれる自然素材です。
呼吸してくれるため、室内の湿気を吸放湿してくれる特長があり、年中を通して快適に過ごしやすい環境を作ることができます。
強アルカリ性の素材でウイルスや匂いを抑制できる
カルクウォールは通常の漆喰よりも高いph13という強アルカリ性です。
強い酸化還元作用を持ち、有機物や、空気中のウイルス、匂いを吸着してくれます。
スイス漆喰の持つこれらの効果は、日本の住環境でよく悩みとしてあげられる結露やカビの発生を抑えることができます。
アレルギー、シックハウス、喘息の原因としてカビが大きく影響していると言われています。日本の気候風土を考えるとスイス漆喰のカビを抑える強アルカリ性は壁材として最適な素材のひとつです。
静電気を抑える性質がある
ビニールクロスなどの壁の仕上げ材は基本的に帯電性があり、静電気を起こすので壁一面に埃が張り付きやすく、人が通るたびに埃が室内舞ってしまいます。
その点、カルクウォールは静電気を発生させず、埃が舞いづらい空間を作ることもできます。
カルクウォールのデメリット
カルクウォールのデメリットを紹介します。
汚れが目立つ
白さが魅力であるカルクウォールですが、その白さゆえに時間の経過とともに汚れが目立ってきます。
自浄作用があるとは言え、全ての汚れを落とせるわけではありません。
サンドペーパーで軽く磨いたり、カルクファルベで上から塗りなおすことで補修は可能です。
拭き掃除がしにくい
カルクウォールは拭き掃除もしにくいので、 どうしても取れない汚れがある場合は上塗りするなどで補修することになります。
クラック(ひび割れ)
カルクウォールは丈夫な素材とはいえ、施工の仕方や時間の経過によってひび割れが起きてしまう可能性はあります。
揺れにより下地が動くことや、乾燥による収縮でも発生する原因になります。
冬場は寒い
カルクウォールはひんやりしているので、クロスに比べると冬場は若干寒く感じるかもしれません。
費用が高め
カルクウォールは他に比べて材料自体の価格が高めです。
さらに、日本ではあまりシェアが広がっていないため、業者によっては、施工実績が少なければリスクがあるため、施工費用も高くなりがちです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カルクウォールは様々なメリットが多い建材です。
もし興味がありましたら、ゆいまーるにご相談を頂ければ、実際に施工する場合の費用や注意点についてお話させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
カルクウォールを使った施工事例