無垢フローリングのヒノキ(檜)の特徴は?メリットとデメリットについて紹介
ヒノキといえば、ヒノキ風呂を始めとし、日本人の中で上品な香りや雰囲気を醸し出せる木材として有名な木材です。建材にも多く使用でき住空間を優しい香りで包み込んでくれる素敵な樹種です。ただし、見た目やヒノキの持つ香りや性質を理解した上で選ぶことがとても大切です。
この記事では、ヒノキを床材として使うことの特徴や歴史メリットやデメリットについてご紹介していきます。
ヒノキ(檜)の特徴は?
ヒノキ(檜)は浴槽などに使われるほど水分に強く、耐朽性(腐りにくさ)があります。
また耐朽性に加え、強度さらに虫を忌避する成分を含んでいるのが特徴です。
このような特徴があるため、強度や耐朽性が必要とされるフローリングにも適しており、ヒノキ独特の香りもあり人気が高い木材なのです。
ヒノキ(檜)の歴史
ヒノキは古くから、法隆寺や伊勢神宮等の宮殿の建造物に使用される神聖な木材として使用されてきました。
伊勢神宮では、現在も遷宮(伊勢神宮の20年に一度の建て替え)のための建材として使われており、格式の高い木材です。
ヒノキ(檜)が使用される用途
ヒノキは、見た目の美しさや高い耐久性、耐腐朽性の特徴から多くの建材や内装材として使用されています。
建材や内装材の他にも、浴槽や彫刻、櫛、木槌、道具の柄など多くのものに使用されます。
古くは、神社仏閣建築の代表的な樹種として用いられました。
この章では、ヒノキが使用される代表的な用途をご紹介します。
柱や構造材
ヒノキが使われる場面として多いのが、柱や構造材の箇所です。
香りがよく、木目が美しい特徴を生かして柱などに使用されることが多いです。
また、耐久性に優れているため、建物の強度を高めることができるだけでなく、ヒノキオールの成分によってシロアリを予防することもでき、木材として貴重な存在です。
その分他の木材と比べると高価な場合もありますが、住宅や建物を長持ちさせることができるため、長期的にみるとコストを抑えられるかもしれません。
風呂
「檜風呂」として有名なように、ヒノキはその香りの良さからお風呂の浴槽の材料としても使われます。
リラックス効果があり、木の触り心地も良いため、古くから日本のお風呂文化とともに愛されています。
フローリング
本記事でも取り扱っている、ヒノキのフローリングとしての用途。
ヒノキは耐久性が高く、色合いも良いため、無垢材のフローリングとして様々な住宅や建物内に使用されています。
無垢材の特徴でもある熱伝導性の低さから、冬は暖かく夏は涼しいフローリングを実現することができます。
傷がつきにくく、劣化しにくいという点もフローリングとして使用するメリットです。
家具
耐久性の高さや見た目の美しさから、テーブルやタンス、椅子、本棚、ベッドなど様々な家具にヒノキが使用されています。
ヒノキ(檜)フローリングのメリット
強度と耐久性が高い
ヒノキには硬い性質があり、反りが少なく耐久性が高いため強度があり丈夫です。
フローリングにヒノキを使用した場合、張り替えは半永久的に必要ないと言われています。
また、檜風呂として浴槽にも使われているように、水分や湿気にも強く劣化しづらい素材です。
人気が高い化粧材
ヒノキは節が少ないほど高価で良い木材とされています。
節のない真っ白なヒノキは、高級料理店のカウンターでも使われる美しい木材として人気が高いです。
経年変化により、木目や色合いに味わい深さが出て徐々に美しい飴色になっていく点も魅力的です。
断熱性と調湿性に優れる
ヒノキだけに限らず、無垢材には調湿性と断熱作用があります。
ヒノキ独特の香りの良さ
ヒノキ独特の香りは人をリラックスさせる作用があります。
檜風呂では特にその香り高さが感じられます。
また、ヒノキの香りは害虫が嫌う芳香でもありますので、虫除けとしても効果的です。
ヒノキの香りには、αピネンという防蟻効果がある成分が含まれており、シロアリを寄せ付けにくいため家を長く維持することができます。
抗菌効果で腐朽から守る
ヒノキに含まれるαカジノールという香り成分は、オオウズラタケやカワラタケという代表的な木材腐朽菌の繁殖を抑制し、木材を腐朽から守ります。
また、ヒノキオールの成分は、MRSAという抗生物質に耐性を持つ黄色ブドウ球菌の細菌に、殺菌作用を示します。
リラックス効果がある
脳の前頭前野の活動を鎮静化する効果があります。
同じヒノキでも、高温の人工乾燥材では、その効果はありません。
また、ヒノキに含まれるαピネンというり成分は副交感神経を活性化させ、心拍数が低下しリラックスさせる効果があります。
アンモニア臭を半減する消臭効果
ヒノキにはアンモニア臭を半減させる効果があります。
有害物質を除去
ヒノキの幹や葉からの抽出油は、ホルムアルデヒドを除去する効果があります。
ヒノキ(檜)フローリングのデメリット
費用が高い
ヒノキに限ったことではありませんが、無垢材を使用する場合、合板フローリングなどよりも多くの予算が必要となります。
しかし、ヒノキは耐久性に優れた素材ですのでランニングコストも考慮すると高額すぎる値段ではありません。
変形が生じる恐れがある
ヒノキは調湿性が高く水分を吸収するため膨張や反りなどのリスクがあります。
ただし、ヒノキは無垢材の中でも水分や湿気に強いので、他の無垢材よりは変形しにくいと言えます。
しっかりと乾燥を行いヒノキの含水率を一定以下にすれば変形のリスクがさらに下がるため、業者選びからしっかり行うことも重要になります。
香りが苦手な人もいる
ヒノキの香りはリラックス効果があり、メリットとしても挙げられますが、独特な匂いのため中には苦手と感じる方もいます。
そのため、強い香りに敏感な方や、ヒノキの香りが苦手という方にはおすすめできません。
アレルギーに注意
ヒノキと聞くと花粉症に問題ないか心配される方もいらっしゃいますが、木材として使用する分には花粉は発生しないため基本的に問題ありません。
しかし、ヒノキに触るだけでもアレルギー症状が出るという過度なアレルギー体質の方は要注意です
ヒノキ(檜)フローリングのお手入れ方法
ヒノキの普段のお手入れは雑巾などで乾拭きをする程度で十分です。
半年や年に一度の大掃除などではきちんと固く絞った布で拭き、最後に乾拭きをして仕上げましょう。
ワックスや塗装を行っている場合は、ご自身の判断でやってしまうとムラの原因となってしまう可能性があるため、塗料メーカーの指定する方法でお手入れをするように気を使いましょう。
まとめ
今回は無垢材である、ヒノキフローリングについて解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
メリットが大きいヒノキフローリングですが、デメリットも抑えたうえで導入いただくことでより満足していただけるかと思います。
また、今回でヒノキフローリングに興味を持った方は、お気軽に当社ゆいまーるにご相談いただければと思います。