columnコラム

無垢フローリング チェスナット(栗)の特徴。経年変化やお手入れは大変?

チェスナット

「チェスナット」は、日本では「栗」と呼ばれます。栗は食べられる実の方が注目を集めがちですが、栗の木は家づくりをする際の材料としても人気の樹種です。
また、非常にはっきりとした木目が特徴的な無垢材です。

チェスナットの種類

チェスナットは世界の広い範囲に生息しているブナ科の広葉樹です。

国産のチェスナットも多く流通しており、「栗ベルト帯」と呼ばれる岩手・福島・島根・宮崎が特に良質の栗の産地として知られています。

「天津甘栗」で有名な中国産の「シナグリ」も日本では多く使用されています。

ヨーロッパで採れる「ヨーロピアンスイートチェスナット」は日本のものよりも大きく育ちますが、その他の特徴は大きく変わりません。

また北アメリカで主に生産されているアメリカ種は病虫害が広がったため、今ではほとんど流通していません。

チェスナットの特徴

栗の木

チェスナット(栗)といえば、どうしても実であるマロンのイメージが強いですが、建材としてアメリカ等の海外では主流として使用される無垢材です。

そのチェスナットの特徴といえば、なんといっても固い強度です。
また湿気にも強く、耐朽性にすぐれています。

また非常にはっきりとした木目を持っており、この特徴的な見た目が好きで導入される方も多くいらっしゃいます。

湿気と強度が必要となる水回りのフローリングにうってつけの木材がチェスナットです。

味わいのある栗色

チェスナットは、その名の通り、味わい深い栗色をしています。

この美しい色合いは、家具や内装材として非常に人気があります。

木材の栗色は、自然な温かみを感じさせ、空間に落ち着いた雰囲気をもたらします。

特に、アンティークなインテリアやクラシックなデザインに非常に良く合います。

香り

チェスナットは、独特の甘い香りを持っています。

この香りは、料理に使われることが多い栗の実にも感じられますが、木材としても同様です。

甘い香りは、部屋の中に心地よい雰囲気を作り出し、リラックスした空間を提供します。

チェスナットの経年変化

チェスナットは、時間が経つにつれてその色合いが深まり、光沢が生まれます。

新しいチェスナット材は比較的明るい栗色ですが、時間の経過とともに濃い茶色へと変化し、独特の風合いを醸し出します。

木目はより明確に浮き上がり、視覚的にも触覚的にも豊かな表情が楽しめるようになります。

特に、アンティーク家具や伝統的な建築において、この木目の強調は大きな魅力の一つです。

チェスナットフローリングのメリット

チェスナットのフローリングのメリットはなんといっても、その耐朽性です。その特性から水周りに使用されることが多い木材です。
キッチンや洗面所などの水場にうってつけのフローリング材といえます。

また無垢材特有の調湿性も備えており、夏はすずしく、冬は暖かい足触りを実現できます。

味わいのある栗色

「栗色」や「チェスナットブラウン」という色の表現もあるように、チェスナットはだんだんと深い味わいのある茶色に経年劣化していくのが魅力の一つです。

うねりのある木目

うねりのあるダイナミックな木目もチェスナットならではの特徴です。

よく比較されやすいオークやチークなどより木目がはっきりしていて、経年劣化でも木目が濃くなっていきます。

オークのような他の広葉樹と同じように実用性もあり、見た目に深みがあるものがいいけれど人とは少し違いを持たせたいという人はチェスナットを選んでみてもよいかもしれません。

硬くて丈夫

日本では寺社仏閣の構造材や鉄道の枕木にも使われてきたほど、チェスナットは硬く丈夫で、耐久性に優れています。

耐久性が高いというとオークやチークといった値段が高めな建材が挙げられやすいですが、それらよりリーズナブルに入手できるのもチェスナットのいいところです。

腐食や虫被害に強い

タンニンを多く含むチェスナットは腐食にも強く、無垢材のなかでも、湿気の多い水回りにも比較的使用しやすい素材です。

タンニンは防虫効果があることでも知られており、長く安心して暮らせる家づくりにおすすめです。

チェスナットフローリングのデメリット

メリットの多いチェスナットですが、いくつかデメリットもあります。

硬いため加工がしにくい

チェスナットは非常に硬い木材であるため、加工がしにくいという特性があります。

切断や削り加工に時間がかかり、専門的な工具や技術が必要になります。

これにより、フローリングの施工やカスタマイズが難しくなることがあります。

価格が高い

チェスナットフローリングは、価格が高いこともデメリットの一つです。

木材自体の希少性や、高い加工難易度が影響し、他の木材に比べてコストが高くなる傾向があります。

特に、大規模なフローリング工事や広い面積の使用を検討している場合、予算に大きな影響を及ぼすことがあります。

高品質なチェスナットフローリングを選ぶ際には、その価格に見合う価値があるかを慎重に検討する必要があります。

あばれがある

無垢材であるためフローリング特有の収縮や膨張により発生するあばれが発生します。

天然の無垢材は湿度が高ければ膨張し、乾燥した時には収縮します。膨張すると木が反ったり継ぎ目部分が盛り上がり、収縮するとフローリング材どうしの間に隙間が出来やすくなり、このことを「あばれ」と言います。

最近では木材を乾燥させる技術の向上もあり少なくなっていますが、呼吸する木を使っている以上、ある程度のあばれは考慮しておきましょう。

チェスナットフローリングのメンテナンス方法

チェスナットフローリングの普段のメンテナンスは、乾拭きで軽く汚れをふき取る程度で大丈夫ですが、年に一度オイルやワックス等を塗布するようにすると、風合いを損なうことなく、いつまでも趣のあるフローリングとなります。

チェスナットフローリングがオススメな環境

チェスナットフローリングがオススメな環境は、水周りに強い特性上、キッチンや洗面台等が特にオススメです。

また、水分に強く、夏と冬が快適に過ごせるため、幼いお子さまがいらっしゃる、またこれから赤ちゃんが生まれるご家庭には、とてもオススメです。

まとめ

今回は無垢材である、チェスナットフローリングについて解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

メリットが大きいチェスナットフローリングですが、デメリットも抑えたうえで導入いただくことでより満足していただけるかと思います。

また、今回でチェスナットフローリングに興味を持った方は、お気軽に当社ゆいまーるにご相談いただければと思います。

お問い合わせ

関連記事