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中二階の実際とは?メリットやデメリットについてご紹介

スキップフロアのある家
皆さんは、中二階構造というものをご存じでしょうか?

名前もあまり聞きなれないものかもしれませんが、別名はスキップフロアといいます。
こちらは比較的最近、よく聞く言葉ですね。

今回はそんな中二階構造について、そのメリットやデメリットと合わせてご紹介していこうと思います。

中二階構造とは

まず、そもそも中二階構造とはどういうものなのでしょうか?

中二階構造とは、2階へ行く中間などに空間を作り狭い敷地でも有効に使えるようにする間取りです。

「1.5階」や「スキップフロアー」とも呼ばれ近年注目されている建て方です。

中二階として作る場所は2階への階段の途中だけでなく、地階や小屋裏などにも対応可能ですので汎用性も非常に高い建物です。

限りある土地面積の中でやりくりするのはなかなか大変なため、注目されているというわけです。

中二階のメリット

ではそんな中二階のメリットについてみていきましょう。

まずは二階建てでも、三層以上を確保できるという点です。

法律により建物の高さを制限されている土地がありますが、そのような土地であっても有効面積を増す方法のひとつがスキップフロアです。

最大限の高さを確保してもなお、必要な床面積を確保できないときにスキップフロアが採用されるケースがあります。

また、在宅ワークスペースの需要というものも最近ではよく見かけます。

こちらは、働き方改革でテレワークの普及が進み、新築住宅に在宅ワーク用のデスクスペースを求める方が増えているからです。

しかし、大きな土地の確保が難しい日本の住宅事情では、書斎やワークスペースの確保は簡単ではありません。

そこでこのような中二階構造が取られているのです。

また、日当たり・風通しが優れているというメリットもあります。

階段部分は住宅設計をする上で非常に厄介な場所です。

貴重なスペースは取られてしまうし、密閉度も高く換気や日当たりが悪い場所になりがちです。

また掃除の目が届かない場所とも言えるでしょう。

しかし、中二階構造にすると必然的に階段部分の空間が広がり、日が当たる面積も増えます。

またリビング等と一体型となる為風通しも良くなります。

中二階のデメリット

では反対に、中二階のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

よく言われているデメリットとしては、冷暖房効率が悪くなるということがあげられます。

複数のフロアがつながる中二階は、冷暖房効率が悪くなるという理由で避けられる場合が多い間取りです。

特に夏場の中二階は暑くなりがちで、どうしても小さなお子様やお年寄りがいるご家庭では導入しづらい間取りでした。

しかし最近では断熱材やサッシの進化によって断熱性・気密性がアップしたため、昔の住まいと比べて冷暖房効率のデメリットが少なくなっています。

そのため、デメリットも少なく中二階を作る方が多いというわけです。

おすすめな中二階構造の間取り

中二階構造の間取りはどのように利用したら良いのか、いくつかの例をご紹介していきます。

寝室を一階または中二階へ

子供が独立した場合は、基本的に一階で生活ができるように、一階か中二階を夫婦の寝室にする方法があります。

普段生活する上で必要となる居住スペースを一階にまとめて、子供部屋などを二階にすることで、子供部屋が必要なくなった時に、趣味部屋にすることもでき、客間にも活用できるためおすすめです。

長年住んでいくと階段の上り下りが大変になってくることもあるため、中二階を活用できると生活が楽になるのではないでしょうか。

勉強スペースとして利用する

中二階に勉強する場所を作ることで、学習机を置かなくてもよくなり、子供部屋を寝るための部屋にできるので部屋を広々と使用できるようになります。

また、子供が独立した後は、パソコンを置いたり作業スペースや家事スペースに活用することもできます。

収納スペースとして活用する

狭い住宅の場合でも、収納スペースをつくることができます。

使われることがない場所を使うことで収納をさらに広げることができ、物があふれずに居住スペースに余裕ができます。

在宅勤務スペースとして利用する

自宅で仕事をする人にとって、程よいプライベート空間になる中二階はおすすめです。

個室の書斎をつくるのが難しくても、中二階を活用すれば仕事に集中できるワークスペースをつくることができます。

子育てスペースとして利用する

小さな子どもがいるご家庭や、これから子どもが生まれるご家庭にとって、中二階はちょうど良い子育てスペースになります。

中二階はリビングから見守りやすく、会話もできます。

中二階構造をおすすめしたい人は?

幼い子どもがいる方や、居住スペース基本的に一階で過ごしたい方、プライバシーを確保したい方におすすめです。

子供がいても、独り立ちする年齢が近い場合は、あえて中二階構造にする必要はないかもしれません。

これから子供の一人部屋を作るか考えているご家庭には、中二階がおすすめです。

ご家庭にはそれぞれ目的に合わせて建設やリフォームすると良いので、それぞれの目的別の方法をご紹介していきます。

将来的にも暮らしやすい家にしたい

基本的な生活をするためにはリビングやダイニング、水回りの流し場やお風呂場など、全て一階に合わせて配置をすることで、日々の暮らしをワンフロアだけで完結させられます。

そこに必要最小限の二階を作ると、建築面積も抑えられゆとりのある暮らしを実現することができます。

リビングやダイニングは開放感を得たい

一階に対して二階がコンパクトな設計の場合には、頭上に二階のない部分は吹き抜け空間にすることが可能になります。

天井が高いため開放的な空間になりやすく、中二階に収納スペースなどを設けることで、広々としたリビングやダイニングを実現することができます。

ゆったりとした生活がしたい

中階二構造は、都内に住みたい場合や、駅徒歩圏内が最低条件である方などの、立地を求めている方は土地を探すのが少し難しくなるかもしれません。

立地を優先するよりも、平屋みたいなゆったりと生活することができる空間を優先したい方におすすめします。

平家でも広さがほしい

平家で基本の生活はワンフロアで済ませたいと思っていても、プライベートなスペースとして活用できる空間が便利ですよね。

平家に中二階をつくることで、通常の平家よりも居住スペースを広く確保することが可能になり、平家のメリットを得ながら、平家のデメリットをカバーすることができます。

十分な土地面積が確保できない

土地面積が小さい狭小地などに家を建てる場合にも中二階の間取りがおすすめです。

土地の面積が限られている場合でも、中二階のある家にすることで、縦の空間を有効活用し居住空間を増やすことができます。

土地に高低差がある

勾配が大きい坂道や段落ちになっているエリアなど、傾斜や高低差のある土地に家を建てる場合、造成に高額な費用がかかったり、ある程度高低差をなくすことはできても完璧にフラットにするのは難しいこともあります。

また、高低差のある土地に家を建てる場合、どうしても建物が狭くなりがちです。

このような場合に、中二階のある家であれば高低差を活かした建築にすることができます。

中二階を作る際に注意すること

では最後に中二階を作る際に注意することについてもご紹介していきましょう。

一つ目としては、建築費用が高くなりがちということです。

中二階はその特性上、簡単に作ることはできず家のほかの部分にも手を加えていく必要があります。

また、そのような理由から、中二階を作る際には経験豊富な業者に頼むようにしましょう。

そうでないと中二階が作れないどころか家のほかの部分まで改悪されてしまう可能性があるため注意です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、中二階についてご紹介していきました。

実際に当社ではこのような形で中二階構造をお客様の過ごしやすい雰囲気を作り上げるために活用しています。

狭小3階建 無垢材に包まれた心地よい暮らし

当社では経験豊富なスタッフがお客様のリフォームを最初から最後までサポートしておりますので、中二階に限らず部屋の間取りに困っている方はぜひ一度お気軽にご相談ください。

 

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