ブナのフローリングにはどんな特徴がある?メリットデメリットについてご紹介
皆さんは、ブナという木材をご存じでしょうか?
名前はよく聞いたことがあるが、実際にどのような木材なのか詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか?
今回は、そんな方に向けて、フローリングにおけるブナについて、その種類やメリット、デメリットなどに関してご紹介していこうと思います。
ブナとは
まず、そもそもブナとはどういった木でなのでしょうか?
ブナとは別名ビーチとも呼び、ブナ科ブナ属の落葉広葉樹のことを指します。
日本では白神山地の美しいブナ林が有名ですが、実際にフローリングとして使われるのはヨーロッパ産のものが多いです。
実はビーチ材は腐食しやすく、乾燥すると大きく反ってしまいます。
そのため、以前は加工には不適切とされていました。
しかし、近年では加工技術が高まったことから、床材のほか、家具や楽器、筆の柄など、多くの物に利用されています。
また、木の中央を切ったときに出る「柾目」には、美しい虎斑と呼ばれる模様が見られることも特徴の一つです。
ちなみに木材としての特徴としてはほかに、メイプル材と同様、白っぽい色合いをしていることもあげられます。
メイプル材よりもやや赤みがかった色合いをしています。
また、ブナは素朴でナチュラルな雰囲気を持っているため、北欧テイストの住宅の床材などにも適していると言われています。
ブナの木(ブナ材、ビーチ材)のメリット
では実際に、ブナのメリットについて見ていきましょう。
強度が強い
最も大きなメリットとしては、高い強度を持つことです。
ブナは非常に頑丈なため、様々な家具に用いられることが多く、フローリングとしてもよく使用されます。
硬さがあるため、ものを落としたりしたときにも強く、負荷がかかりやすいフローリングの木材に選ぶには最適であるといえるでしょう。
素朴でナチュラルな雰囲気
また、先述したように素朴でナチュラルな雰囲気を持っているということもメリットの一つです。
ブナのフローリングは主張が抑えめになっているので、ほかの家具や壁などとの相性をそこまで考えなくてもいいというメリットがあります。
フローリングは主張を控えめにしたいがしっかりといいものを使い、過ごしやすい家にしたいと考えている方にとってはブナのフローリングは非常におすすめです。
長寿命
ブナ材は、耐久性が高く、長寿命であるため、長く使っていける木材です。
多くの家具や木製の玩具(おもちゃ)にブナが使用されているのも耐久性が高く、長く使える特徴があるためです。
ブナの木(ブナ材、ビーチ材)のデメリット
反対に、ブナのデメリットについても見ていきましょう。
ブナのデメリットには、乾燥処理がしっかりされていないと木材自体が反ってしまうことがあります。
これは、先述した特徴にはなっているのですが、加工技術が発達するまでブナがフローリングに使用されなかった理由でもあります。
乾燥処理がしっかりされていなければ、ブナで作ったフローリングの一部が歪んでしまったり、そもそも傾いてしまっていたりするため、ブナでフローリングを作る際には業者選びが非常に重要だといわれています。
中途半端な知識や経験しかない業者に依頼してしまうと、施工後しばらくしてからフローリングが傾いたり歪んでしまったり、最悪の場合は亀裂が入ってしまったりするため、しっかりと経験豊富な業者に依頼しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、フローリングの木材としてよく使われるブナについてご紹介してきました。
ブナは扱いが少し難しい反面、頑丈でナチュラルな雰囲気を出すことができる木材なのでリフォームや注文住宅を考えられている方はぜひ一度見てみることをお勧めします。
また、当社ではブナ以外にも数多くの木材を取り扱っているため、まだ木材選びが出来ていないという方はお気軽にご連絡ください。