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吉野杉のフローリングにはどんな特徴がある?メリットデメリットについてご紹介

杉
皆さんは吉野杉というものをご存じでしょうか?

日本人にとってとても身近な木、というイメージがある「杉」という木。

実は杉は日本の固有種で、日本にしか生育していないことはご存知でしたか?

日本では昔から、四季による天候の変化から身を守るために杉を木材として建築物が建てられてきました。

最近ではコンクリートなどの建材で建てられる家も多いですが、日本の古くから使われてきた吉野杉を用いた家にしてみるのもおすすめです。

そこで今回は、吉野杉を使ったフローリングについて、そのメリットやデメリットと合わせてご紹介していこうと思います。

吉野杉とは

そもそも、吉野杉とはいったいどのような木なのでしょうか?

まず杉という木についてですが、杉は杉ヒノキ科スギ亜科スギ属の常緑針葉樹で、沖縄を除く東北以南の日本各地に生育しています。

よく杉花粉により花粉症の症状がでることもありますが、この花粉症が全国で非常に数が多いことも杉の生息地域が広いことがあげられます。

成長が早く、雨を好むのも特徴のひとつです。

木材としての利用価値が高く、古くから植林されてきました。

吉野杉とは、国産材ブランドの1つで、奈良県の吉野林業地帯で採れる杉の事を指します。

吉野杉の特徴

吉野杉にはどのような特徴があるのか詳しくご紹介していきます。

年輪が緻密で均一

吉野杉は1年ごとに生長する「年輪」が約1mm~3mmと一定幅を保っています。

木の中心から外形へと展開する緻密さが、他の地方の杉よりも優れた強度を生み出しています。

色つや、香りが良い

吉野杉の色は目にやさしい美しい淡紅色の木肌、そして心に安らぎを与える爽やかな香りがします。

この香りを生かし、酒樽にも多く使用されています。

幹の根元から上まで太さがほとんど変わらない

丁寧な枝打ちにより、幹の根元から先端までの太さを一定に保っていることも吉野杉の大きな特徴です。

幹にふしがなく、形がほぼ円形

優れた木材・住宅部材とは、節がなく、円熟に太った樹幹を有しています。

節の多いものも構造的には問題ありませんが、見た目の美しさの点から無節のものが重宝されています。

杉の持つ効果

他の木材と比べて杉にはどのような効果があるのでしょうか?

心安らぐ豊かな香り

木材には独特の香りがあります。

特に杉の香りには鎮静作用やリラックス効果があります。

そのため、寝室に杉を使えば、深い眠りに入りやすくなります。

豊かな香りだけでなく同時に消臭の効果もあります。

目にやさしい

木材は紫外線を吸収する為、木材から反射する光には紫外線がほとんど含まれていません。

また、目の疲れを引き起こすブルーライトも軽減します。

室内の壁や床に木材を使用する事で、目にやさしい部屋となります。

断熱性が高い

材質によって熱の伝導率が異なります。

杉は冷たさを感じにくい素材ですので、冷え性の方でもおすすめです。

調湿作用

杉は調湿作用のある素材です。

周囲の湿度が高いときは水分を吸い、湿度が低いと水分を発散させる特性によって、室内は1年を通してほぼ一定の湿度で快適に保たれます。

吉野杉の等級について

また、吉野杉には節の入り方によって等級というものが存在しています。

まずは無節。
節のまったくない最高等級の木材です。
木目や色合いにも統一感があり、アテもほとんど入っていません。無地、節無とも呼ばれます。

次に特選上小節。
鉛筆の芯程度の大きさの節が2mに1個ぐらいあるものは、特選上小節と呼ばれます。 木目や色合いもある程度揃っており、アテもあまり入りません。

さらに上小節。
上小節は直径約10mm以下程度の節が、1mおきに1個ぐらいずつ点在しているレベルです。

ほかにも小節や特一等などがあり、それぞれ特徴や価格が異なってきますがおおまかな杉としての特徴は同じです。

吉野杉のメリット

では具体的に吉野杉のメリットについても見ていきましょう。

変形しにくい

吉野杉は、緻密で均一な年輪を持つため、乾燥や湿度の変動による変形が少ないのが特長です。

このため、家具や建築材料として使用した場合、長期間安定した形状を保ち続けることができます。

また、その変形しにくさから、精密な加工が必要な部材にも適しています。

良材が多くとれる

吉野地方の気候や土壌の条件が、杉の成長に適していることから、質の良い材木が多く取れるのが特徴です。

吉野杉の木は、直径や長さが均一で、節やひび割れが少ないため、高品質な木材としての評価が非常に高いのです。

防虫性・防カビ性・抗菌性・抗ウイルス性が高い

吉野杉はカビの生育抑制、ダニの発生抑制、大腸菌の増殖抑制と、いずれも私たちの「健康」を守るうえで重要な箇所に効果があると実証されています。

また上記のような効果以外にも、インフルエンザウイルスの不活性化などの効果が言われています。

これを踏まえ、例えば床材をカーペットから奈良県産の杉材や桧材に変える事で、ダニによるアレルギー疾患(ぜんそくやアトピー等)を軽減できるかもしれません。

通気性・防水性がある

吉野杉は、微細な空気の通り道が緻密に組み合わさっているため、通気性が高いです。

これにより、室内の湿度を適切に保つことができ、快適な居住空間を実現します。

また、その繊維の構造が、水分の浸透を適切に防ぐ防水性も持ち合わせています。

吉野杉のデメリット

では反対に、吉野杉のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

傷がつきやすい

吉野杉は、その柔らかさと緻密な年輪の特性から、比較的傷がつきやすいという特性があります。

特に家具や床材として使用した際、日常の使用での衝撃や摩擦により、傷や打痕が目立つことがあります。

これを防ぐためには、定期的なメンテナンスや表面の塗装などの加工が必要となります。

また、直接の日光や湿度の変動にも弱いため、環境の管理も欠かせません。

重く加工しにくい

吉野杉は、その良質な木材としての性質から、一般的には硬く、重量もそれなりにあるため、加工時には注意が必要です。

特に、薄くスライスしたり、複雑な形状に加工する際には、専門の道具や技術が要求されます。

さらに、その重さから、大きな板材や梁などの建築材料として取り扱う際には、取り扱いや輸送の際の工夫やコストがかかることもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、杉の中でもよくフローリングに用いられる、吉野杉についてそのメリットやデメリット、また杉の等級についてご紹介してみました。

フローリングの木材選びは非常に重要ですので、杉だけでなく、様々な木材を取り扱っている業者と一緒に相談しつつ決めていくのがおすすめです。

もちろん当社でも経験豊富なスタッフがお客様のご要望に合わせて適切な木材をご紹介させていただいていますので、もしご興味がございましたらぜひ一度お気軽にご相談ください。

 

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