チェリーのフローリングにはどんな特徴がある?メリットデメリットについてご紹介
家を建てたりリフォームを行ったりするときに重要なのがフローリングの木材選びです。
フローリングは家にいるときのほとんどをその上で過ごすため、どういった木材でフローリングを作るのかは非常に重要です。
フローリングには様々な木材、例えばオークや杉、チークなどが使われますが今回はその中でもチェリーについてご紹介していこうと思います。
具体的にはチェリーという樹自体のご紹介だけでなく、チェリーのフローリングにすることのメリットやデメリットなどについてご紹介していきます。
もしこれから家を建てたりリフォームをする方はこの記事を読んでチェリーへの理解を深め、もし興味がわけばチェリーのフローリングにしてもいいでしょう。
チェリー材とは
ではまずチェリーという樹についてご紹介していきます。
チェリーは北米に多く生えている広葉樹で、アメリカやカナダの東部を中心に、広い地域に渡って生えている樹木です。
チェリーはバラ科サクラ属の広葉樹で、別名アメリカンブラックチェリーやワイルドチェリーなどと呼ばれる樹木から取れます。
特長のある木目と乳白色から薄い桃色感がある色彩が魅力です。
また材の比重は中程度で、強度も兼ね備えた材であることから、フローリング以外にも様々な家具や内装に使われることが多い高級木材です。
高級木材の中では比較的リーズナブルな部類のため、最高級木材に比べれば安価に使用できます。
人気の高い資材ではありますが、需要と供給がかみ合っているので品薄になることはほとんどなく、希望すれば比較的すぐに手に入るのが良いところです。
乾燥させた後も伸縮や歪みが少ないため、扱いやすいという特徴があります。
チェリー材の特徴と色
チェリー材の特徴は、経年劣化により移り変わる美しい色合いと、すべすべとした肌触りです。
ウォールナット材などの高級資材と比べると、価格的には少し低めのランクになりますが、チェリー材を使用した家具は高級感のある見た目になります。
また、堅すぎず柔らかすぎず加工しやすいという特徴があります。
そしてチェリー材最大の特徴は、使っていくうちに色が変わっていくことです。
多くの木材は大なり小なり経年で色味が変化しますが、チェリー材は色の変化が顕著かつ素早いことで知られます。
白っぽい茶色から、年月が経っていくうちに味のあるこげ茶色に変色していきます。
早ければ数週間で変化が起こり、1年ではっきりと分かるほど色合いが変化します。
使い続けているとさらに高級感が増していくのも、チェリー材の特徴です。
また、キャラクターマークと呼ばれる、木ごとに違う独特な模様も特徴です。
チェリー材はどのような家具に使われる?
チェリー材は水に強く耐久性も優れているといった特徴から、主にテーブルに使われることが多いようです。
また、触り心地が良いことから、フローリングに使われることも多いです。
チェリー材のフローリングは、裸足で歩きたくなるような肌触りを感じられる仕上がりになります。
模様替えをしなくても、時が経つごとにチェリー材の色の変化を楽しめます。
チェリー材は、風合いの変化を楽しんで長く愛用したいという方におすすめです。
ブラックチェリーとは
また、チェリーといえばよく聞くブラックチェリーをイメージする方が多いでしょう。
ブラックチェリーとは、アメリカ産の桜の木のことを指します。
ブラックチェリーは高級な木材として広く知られています。
また、実際の樹も非常に高く育つ傾向にあり、15~30mほどの高さを誇るため、ほかの植物よりも高く立派な印象を受けます。
色は中央部の心材が紅褐色、その周りの辺材が黄白色です。経年変化によって赤味が増すことで知られ、木目が細かく、肌触りの良さにも定評があります。
チェリーの中でも特にその性質が優秀だというイメージをしていただければ問題ありません。
チェリーのメリット
ではそんなチェリーですが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
滑らかな手触り
まず一つ目のメリットですが木肌が滑らかで肌触りがいいということです。
これはチェリー最大のメリットであり、チェリーが愛される理由でもあります。
フローリングは素足が触れることもおおいため、滑らかな肌ざわりはフローリングにする木材としては最適なメリットだといえます。
経年劣化で色合いが変化していく
そしてもう一つのメリットとしては時を経る程にツヤと光沢が増し、美しい飴色へ変化することです。
このメリットがあるため、チェリーは長持ちさせればさせるほど、高級感あふれる見た目になっていきます。
そのためにも、定期的なメンテナンスは欠かさず行うようにしましょう。
しっかりと空拭きしていくことで、傷や汚れがつきづらくチェリーを良質な状態で長持ちさせることができます。
個性的なキャラクターマーク
木材の個性であるキャラクターマークが出やすく、唯一無二の家具として愛着が湧きます。
チェリー材に現れるキャラクターマークは2種類です。
一つは「ガムポケット」といって、樹脂が木目に詰まってできるもので、黒く筋状もしくは斑点模様となる部分のことです。
もうひとつは「リップルマーク」です。
さざ波紋とも呼ばれ、さざ波のような穏やかなうねり模様のことです。
見る位置や角度によって色の濃淡が変化したり、立体的に見えたりするため、豊かな表情を見せてくれます。
チェリーのデメリット
では反対にチェリーのデメリットとはどのようなものがあるのでしょう?
価格が高い
基本的に性能としては優秀なチェリーですが価格が少々高いことがよく上げられるネックとしてあります。
ほかの木材よりも性能がよく、質感がいいためその分価格が高いのです。
そのため、家を建てる際やリフォームを行う際にチェリーのフローリングを使用する際には初期費用をしっかりと準備しておきましょう。
また、せっかく高い金額をかけてチェリーを実装したのですからしっかりと長持ちさせるために定期的なメンテナンスは行っておきましょう。
日光の当たり具合で経年劣化に差が出る
チェリー材は経年変化が激しいため、日光の当たり具合で色に差が出やすいのがデメリットです。
日光がよく当たる部分ほど色味が濃くなっていきます。
反対に日光がほとんど当たらない部分は、色味の変化も緩やかです。
チェリー材の経年変化は激しいため、日光の当たり具合の差で同じ家具でも大きな差が出る可能性が考えられます。
経年変化の差を気にする場合は、日光の当たり具合を踏まえて置き場所や使用方法を考える必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はチェリーのフローリングについてご紹介してみました。
チェリーはフローリングだけでなく、様々な家具や内装で使い勝手がいい木材ですのでこれから家を建てたりリフォームを行う方はぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか?
当社でももちろん取り扱っておりますので、ご興味がありましたらぜひお気軽にご相談ください。