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吹き抜けの家にするメリットとデメリット、寒さは対策できます。

開放感がありおしゃれな吹き抜けはあこがれの間取りとして人気です。

しかし、寒さを心配する方も多いようです。

 

今回は吹き抜けリビングについて、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるか、寒さの問題について解説していきます。

 

そのうえで、吹き抜けにすることが向いてる家と向いてない家についてもお話しますので参考にしてみてください。

 

吹き抜けとは?

 

吹き抜けとは、建物の1階部分の天井から数階に渡って天井がなく上下がつながっている空間のことを指します。

 

主にリビングや玄関、階段スペース部分に設けられることが多いです。

 

上層と下層の階を連続させることで、空間に広がりを持たせ採光を取り入れ、風が通り抜けやすくなります。

 

また、空間を広く見せる効果があるのも特徴です。

 

吹き抜けのメリット

 

吹き抜けの家にするメリットを5つ紹介します。

 

開放感のある空間になる

 

吹き抜けの最大のメリットは開放感のある家にできることです。

 

吹き抜けにすることにより天井が高くなり、開放感が生まれます。

 

吹き抜けを作ることにより視覚的に広く感じさせることができるため、快適な部屋を作ることができます。

 

室内が明るくなる

 

吹き抜けを作ることにより、部屋の奥の方まで自然光が入り明るい部屋を作ることができます。

 

風通しがいい

 

家を建てる場所や間取りなどによって変わるので一概には言えませんが、基本的には吹き抜けを作ることで低い位置にある窓からの空気が高い位置の窓へ流れていくので自然喚起を促すことができます。

 

空間全体に繋がりを持たせることができる

 

連続した空間になるので、空間全体に繋がりを持たせどこにいても家族の気配を感じることができ家族との距離が近くなれるというメリットがあります。

 

おしゃれな家にできる

 

開放感のある空間を作ると、家全体が広く見えることによりおしゃれな空間に感じられます。

 

吹き抜けのデメリット

 

次にデメリットとその対策についてお伝えします。

 

2階のスペースが削られる

 

2階部分の床面積が狭くなるので、作れる部屋数が少なくなります。

 

優先的に収納スペースなどを削らなくてはいけなくなります。

 

想像以上に掃除が大変になる

 

意外と見落とされがちなポイントが、掃除の大変さです。

 

特に窓の掃除が大変です。

 

高い位置の外側に窓が付いている配置や天窓を設置した場合は掃除の覚悟が必要です。

 

外側にある窓はどうしてもクモの巣やほこりが溜まりやすく汚れが目立ってしまいます。

 

しかし高い位置にあると簡単に掃除ができませんし、場合によっては専門の業者にやってもらう必要があります。

 

また、吹き抜けの内側にある窓は結露ができやすく、カビの掃除も考えなくてはなりません。

 

これを改善するための工夫としては、キャットウォークを設置することが挙げられます。

 

キャットウォークとは点検や作業のために、高い位置に設けられた狭い通路のことを指します。

 

吹き抜けの部屋にキャットウォークを設置することで、掃除がしやすくなります。

 

ただし、吹き抜けにキャットウォークを設置すると見栄えが悪くなったり、日差しが遮られてしまうことがあるのでその点も考慮して検討してください。

 

吹き抜けを北側に設置するとカビやすい

 

北側に吹き抜けを設置するとカビが発生しやすい傾向にあります。

 

北側の吹き抜け窓を設置する場合は結露によるカビができやすいということを覚えておかなければなりません。

 

結露やカビはある程度防ぐことができますが、完全には防ぐことができないので定期的なメンテナンスが必要です。

 

音やニオイが筒抜けになる

 

吹き抜けを作ることで多い悩みが、音の問題です。

 

吹き抜けにすることで、家族の話し声が筒抜けになりプライベートな空間の確保が難しくなります。

 

音に敏感な方が住む場合は、防音対策を施しておく必要があります。

 

また、吹き抜けにすることで料理の匂いや洗濯の匂いが2階にまであがってくるのが気になるという方もいるようです。

 

メンテナンスが大変

 

掃除はもちろんのこと、ちょっとした照明の交換にも足場が必要になったりします。

 

また壁のクロスの張り替え時にも足場を組む費用が加算されるので、吹き抜けの家はメンテナンス費用や維持費が多くかかるということを認識しておきましょう。

 

光熱費が高くつく

 

吹き抜けのある家は、空間が広くなる分光熱費は高くなります。

 

ただし、この後お話しますが対策によってある程度抑えることができます。

吹き抜けはリビングと相性が良い?

 

マンションや一戸建てでは、室内の天井の高さが2.3mから2.5m前後で設計されている事が一般的にです。

 

3m以上の天井の高さになると、高めな天井というイメージで、4m以上の天井の高さで開放的と感じるようになります。

 

その理由は、様々な商業施設やホテルなどが4mに近い天井の高さ、もしくはそれより高い天井になっているため、ホテルなどに訪れた際に感じることができる贅沢感や特別感があるからと言えます。

 

リビングには住んでいる人の個性が出やすい場所です。

 

吹き抜けのリビングにすることで、普段の生活が少し贅沢な雰囲気になるかもしれません。

 

吹き抜けリビングのある家は寒い?

 

吹き抜けの家は冬は寒いと聞いたことがあるでしょうか。

 

吹き抜けの家が寒くて光熱費がかかると言われていたのは家の断熱性を重視していなかった昔の話です。

 

現在の一般的な家は、性能が上がっているため、一概に吹き抜けの家の冬は寒いとは言えません。

 

吹き抜けのある家が寒いかどうかは家の性能により変わります。

 

断熱性と気密性をしっかり確保することができれば、現在の家では冬場が寒いということはありません。

 

もちろん部屋を暖めたり、部屋の温度を下げるのには時間がかかりますが、性能のいい家は温まった空気や温度が下がった空気の持ちがよくなります。

吹き抜けリビングの家でも寒くならない床

 

冬に寒くなるのが心配だという方は、床暖房の設置する方法もあります。

 

床暖房があれば、足元から温まりますし、床から暖められた空気が上昇し全体が温かくなります。

 

また、床に断熱性のある材料を使うことで寒さを軽減させることができます。

 

シーリングファンと吹き抜け

 

暖かい風は空間の高い場所に、冷たい風は空間の低い場所に偏る傾向があります。

 

そのため、天井が高い吹き抜けの場合はエアコンなどの効きが悪くなると思われがちなのですが、天井にシーリングファンを設置することでその問題を解決できます。

 

シーリングファンは、空間の温度の偏っている部分を均一に近づけてくれるため、吹き抜けでも快適に過ごせるようになります。

 

吹き抜けに向いている家と向いていない家

 

一概に吹き抜けに向いている家と向いていない家を区別することはできません。

 

家を建てる土地や家の性能、そこに住む人の条件、間取りなどによって異なりますし、設計士さんの技術によっても差があります。

 

日当たりの悪い場所で日当たりを良くしたい場合や、おしゃれな家にしたい場合、一緒に住む家族と近い距離で生活したいと考えてる場合は吹き抜けを作ることで実現が可能です。

 

逆に吹き抜けが向いていない家は、プライベートを確保したいと思われている場合です。

 

吹き抜けは構造上、各部屋に響く音を完全に防ぐことはできません。

 

そのためプライベートな空間を望む場合、しっかりとした防音対策を取らなければ難しくなります。

 

特に、二世帯住宅で分離したい場合にはプライバシーの確保が難しくなってしまいます。

 

また、吹き抜けを設置したことにより、2階からの転落の可能性もなくはありません。

 

小さい子どもや高齢者が住む場合は安全面に関しても考慮したうえで検討しなくてはいけません。

 

吹抜けにするときに注意すべきポイントとは?

 

構造的に吹き抜けにするのが不可能な場合もあります。

 

日本の住宅は、約7割以上が梁と柱が組み合わさってできている「木造軸組み工法」になるので、既存の住宅でも吹抜けのリフォームをする事が可能になります。

 

しかし、床を無くすることで構造的に不安定になる「鉄筋コンクリート造」や「2×4工法」の場合は吹き抜けにすることができません。

 

また、設備的に吹き抜けにするのが不可能な場合もあります。

 

天井裏や床下などは、水道やガス、電気の配管が通っている場合があり、吹き抜けを作りたい場所に、大きな水道管やガス管があると工事ができなくなってしまいます。

 

ですが、配管の位置を移動させられる場合や、塗装して綺麗に見せられる工夫をすれば吹き抜けのリフォームも可能になる場合があります。

 

柱や梁の状態でも吹き抜けにできるか変わってくるため、リフォームに詳しい業者に相談してみるのが良いでしょう。

 

吹き抜けを取り入れる際に大切なことは、吹き抜けにする目的を明確にすることです。

 

以上で紹介したメリットを参考に、優先順位をつけて計画的な家づくりをおすすめします。

 

まとめ

 

吹き抜けはメリットと同時にデメリットにもなる構造となっています。

 

しっかりと計画したうえで吹き抜けを取り入れるかどうか検討していただければ後悔のない家づくりができると思います。

 

吹き抜けに興味を持っていただいた方は、お気軽にお問い合わせください。

 

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