ケナフを使った壁紙「ケナフウォール」の特徴、メリット・デメリットは?
エコなリサイクル紙の原料としても知られる「ケナフ」をご存知ですか?
環境保全に役立つ非木材繊維資源として注目を浴びています。
今回は、そんなケナフを主原料とした壁紙「ケナフウォール」について紹介します。
環境にやさしいエコクロス
地球環境の問題や保護について意識が高まっている近年、主に自然素材を原料としたエコクロスが注目されています。
種類としては、珪藻土を原料とした「珪藻土壁紙」や、オレフィン樹脂を原料とした「オレフィン壁紙」、上質な和紙で作られた「和紙壁紙」、コットンを使った「コットンクロス」などがあります。
そして今回紹介するのが、ハイビスカスの仲間であるケナフから作った「ケナフ壁紙」です。
ケナフウォールとは?
ケナフは、アフリカの熱帯や、東南アジアの亜熱帯などで自生するアオイ科ハイビスカス属の一年草です。
成長が早く、畑で栽培できる枯渇しない植物として世界中で栽培されています。
草でありながら木のように立派な繊維が採れることから、木材パルプの代用品として利用されています。
一方、非木材であるケナフのパルプを使用するため木々が伐採されることなく、また廃棄する際は土に埋めることで自然に還るので、環境保護にも貢献できる建材です。
さらにケナフは短期間に成長するため、光合成能力にも優れており、生育時には大量の二酸化炭素を吸収します。
つまり、ケナフは育つ過程で地球の環境浄化に効果があるのです。
このケナフを主原料とした壁紙は「ケナフウォール」と呼ばれ、環境に配慮した壁紙として、リフォームでも注目されています。
ケナフウォールのメリット
ケナフウォールは業界統一基準である防カビ性を備えた防カビ加工が施されており、カビ菌の増殖を抑制します。
さらに撥水加工もされているため、日常生活におけるジュースやコーヒーなどの水性汚れも、付着直後であれば乾拭きで簡単に拭き取ることができます。
手垢や油汚れなどに対しても、中性洗剤を薄めた水で固く絞った布で拭き、仕上げに乾拭きをすることできれいに落とすことができます。
また、ケナフウォールは不燃壁紙なので、万が一のときにも安心です。
一般的な紙クロスは、薄いために下地の凹凸が目立つという欠点がありますが、ケナフウォールは従来の紙クロスにないボリュームを持ち合わせており、下地の凹凸が目立ちません。
ケナフウォールの表面印刷には水性インキが使用されているため、化学物質を放出することはなく、燃焼時に有害ガスを発生することもありません。
他にもある!ケナフを使った建材
ケナフは、再生可能で環境に優しい素材として注目されており、さまざまな建材に利用されています。
ケナフウォール以外にも、以下のような建材があります。
まず、ケナフボードは、ケナフの繊維を用いた建材で、高い強度と軽量さを兼ね備えています。
断熱性能が優れているため、壁材や床材として利用されています。
また、防音効果もあり、静かな空間を作ります。
次に、ケナフを使用した畳は、伝統的な畳に比べて軽量で扱いやすく、カビやダニの発生を抑える効果があります。
湿度調整機能もあり、室内の快適さを保ちます。
さらに、ケナフマットは、クッション性と耐久性が高く、衝撃吸収効果があるため、フローリングやカーペットの下敷きとして使用されます。
歩行時の快適さを向上させるとともに、床の保護にも役立ちます。
ケナフは、これらの建材に使用されることで、持続可能な住環境の構築に貢献しています。
まとめ
今回はケナフ壁紙について紹介しました。
環境にやさしい自然素材を原料とした壁紙を取り入れてみてはいかがでしょうか?
ゆいまーるClubでは、自然素材にこだわった住まいづくりを行っています。