ヘリンボーンって何?おしゃれな床に仕上げるための予備知識
お部屋の印象に大きな影響を与える足元のフロア。
床にもこだわりたいという方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するヘリンボーンは、一般的なフローリングとはひと味違う魅力のあるフローリングです。
ここでは、ヘリンボーンの特徴やメリット・デメリットを解説しますので参考にしてみてください。
ヘリンボーン床とは?
ヘリンボーン床とは、フローリングの張り方の一種です。
「へリンボーン(herringbone)」の「herring」は魚のニシン、「bone」は骨を意味します。
魚のニシンを開きにしたときに見える骨に似ていることから由来しています。
ヘリンボーン床は、短くカットした床材をV字になるように組みあわせて、いくつも重ねながら張っていきます。
日本の伝統的な模様として「杉綾」がありますが、ヘリンボーン床も同じパターンです。
ヘリンボーン床の種類
ヘリンボーン床の種類には、「ヘリンボーン張り」と「フレンチヘリンボーン張り」があります。
ヘリンボーン張り
角が90度になっている長方形の床材を使用し、それぞれの角をあわせてV字になるように配置し、隙間を作らず床に張っていきます。
直角であわせるヘリンボーン張りなら、適度なアクセントを添えながらも、すっきりとした印象にまとめられます。
フレンチヘリンボーン張り
45度にカットした床材を使用します。
基本的な張り方は、ヘリンボーン張りと同じです。
あわせた部分が直線になるため、よりシャープな印象になります。
ヘリンボーン床に使用される素材
ヘリンボーン床に使用されている素材を紹介します。
集成材
集成材とは、複数の木片を集めて固め、形を整えた素材です。
無垢材に比べると美しさは劣りますが、自然の木に近い風合いを出せます。
手入れがしやすく価格も安価なため、気軽に木材を取り入れたい方に人気があります。
無垢材
天然の木材をそのまま使用した無垢材は、より自然の風合いを楽しめます。
さわり心地もよく、フローリングの素材に適しています。
ただし、美しい状態を保つには、手間をかけてメンテナンスを施さなければなりません。
また、価格も高価です。
プラスチックタイル
プラスチックでできている床材で、「Pタイル」とも呼ばれます。
薄くて軽量なため、好きな形に合わせてカットするのも簡単です。
デザインが豊富で、木目風柄など木材のように見える柄もあります。
価格も安価であるため取り入れやすい素材です。
クッションフロア
ビニール素材でできており、他の素材に比べると柔らかいという特徴があります。
ヘリンボーン床を作る場合、木目調の柄を選ぶと、かなり近い雰囲気になります。
ただし、見た目から本物の木ではないとわかるため、チープな印象になる可能性があります。
ヘリンボーン床のメリット
ヘリンボーン床を取り入れるメリットを解説します。
デザイン性が高い
ヘリンボーンは、1ピースずつバラバラなものを貼っていくので、木目や樹種の組み合わせによって、デザインの自由度が高いという特徴があります。
また、ヘリボーン床は独特な模様でありながらも、素材や色のバリエーションが豊富なため、さまざまなテイストに馴染ませることが可能です。
部屋のアクセントになる
ヘリンボーン床はその独特な模様を活かし、印象的な部屋のアクセントになります。
ヘリンボーン床のデメリット
ヘリンボーン床を取り入れるときは、気をつけたい点もあります。
ここでは、ヘリンボーン床を取り入れるデメリットについて解説します。
部屋を狭く見せる場合がある
ヘリンボーン床の模様は一般的なフローリングよりも印象が強くなるため、床面の存在感も大きくなります。
その結果、圧迫感が出て、部屋を狭く感じさせることもあります。
そのため、一般的に狭いお部屋には不向きとされます。
それでもヘリンボーンにしたいという場合は、色は薄いものを選び、幅を細くすることで、圧迫感が和らぎます。
価格が高い
ヘリンボーン床に使用するフローリング材は、一般的な床材に比べて流通量が少ないため、素材の価格も高めです。
また、一般的なフローリングに比べて特殊な張り方をするため、手間がかかるため工費が高くなる場合もあります。
工期が長い
ヘリンボーン床は通常よりも複雑な配置であり、施工にも多くの手間がかかります。
そのため、一般的なフローリングを張るときに比べると、工期が長くなります。
まとめ
ヘリンボーン床は、独特のデザインでおしゃれな部屋に仕上がります。
しかし、ヘリボーンにはメリットだけでなく、費用面などのデメリットがあることも事実です。
ヘリンボーンを導入する際には、メリット・デメリットを理解した上で導入することをおすすめします。
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